Q:家庭用エアコンや業務用エアコンなどの空調設備工事時に、室外機設置のスペースの関係上、室外機の設置が室内機よりも遠くにならざるを得ない場合があります。大丈夫でしょうか?

A:大丈夫です。

2点間の距離に比例してエアコンの性能にマイナス影響が出るのは確かです。しかしながら、2点間の距離が長くなっても、室外機設置場所としての条件が良くなる場合もありますから、どちらが良い悪いの判断は現場次第です。

よくあるエアコン標準設置工事では、室内機と室外機の距離を4mと定めているケースが多いですね。一般的な家庭用エアコンですと、15-20m程度の距離は想定の範囲内です。また高低差については10m程度にしておくのが一般的です。

強いて言うなれば、冷房の効率低下の懸念でしょう。
室外機で冷気を作ってから室内機にて冷風を出します。配管が長い場合、冷気が室内機に届くまでの距離が長い分、冷気が移動するので効率が下がります。
(参考※ダイキンホームページでも詳しく解説されています)

現場での綿密な設置計画、配管加工作業、化粧カバーによる配管保護などで、効率低下を最大限に防ぐ対策えば、心配することはありません。室外機にとって良い環境を用意することで、むしろ効率がUPする場合もあります。あとは高低差気にしなければなりません。高低差は10m前後は大丈夫ですが、機種によっては要確認です。

業務用エアコンでも、家庭用エアコンでも室外機の設置場所の相談から承ります。現場を見させていただき、〇〇だから〇〇の方が条件が良さそうですが、いかがですか?とご提案させていただきます。エアコンの気持ちになってご提案します。

実は室内機の設置場所にも理想形があったりします。店舗や事務所ならなおさら。空調設備工事時に考えるべき効果とは?
それはまた別の機会に。