お客様と一緒に導入機材を選ぶ際に、カタログでよくみかける用語を集めてみました。よく聞かれる用語をピックアップしてご紹介いたします。実際にお客様とお話する時には、積極的には使わない専門用語ですが、商品検索時に複数のキーワードを入れて、機材の絞り込み時に使うと便利な用語たちです。
用語 | 解説 |
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アース | 電気設備機器を地面に電気的に接続します。電気製品が正常であれば必要のないものです。感電や火災を避けるための対策です。 |
インバーター | 周波数を可変させ、必要な出力を制御する装置。昔のエアコンは、コンプレッサのモーターが「止まっている/OFF」か「全開で回る/ON」の動きでした。なので、温度変化が非常に大きかったのです。インバータ回路を搭載するようになって、「少しだけ回す」などの段階的制御が可能になりました。常に同じ温度を維持する微調整が可能となり、結果として省エネにも貢献します。 |
エアコン用コンセント | 100V用15A125V、20A125V、200V用に15A250V、20A250V これら計4種類があり、アース付きのものがあります。同条件で100Vの家電と200Vの架電を使用した場合では200Vの家電の方が消費する電気の量は多くなります。200Vのエアコンは消費電力が大きくなりますが、その分目標温度までの所用時間は短くなり、トータルで見ると100Vエアコンも200Vエアコンも消費電力は変わらず、電気代もほぼ同じになることが多いです。同じ電気料金で、快適な温度までの所用時間が短くなるという様に考えてください。 |
コンクリート | 「セメント」と砂、砂利、水を調合し混ぜて硬化させたもの。硬化していないものは「生コン(生コンクリート)」と呼び分けられる。「モルタル」に比べて強度が強い。「鉄筋コンクリート」は「コンクリート」引っ張る力に弱い部分を鉄筋で補った状態。 |
セメント | 「コンクリート」や「モルタル」の材料。水や液体を混ぜることで接着したり(接着性)、固まったりする(水硬性)という性質がある。 |
モルタル | 「セメント」と砂、水を練り混ぜて硬化させたもの。コンクリートと異なり、砂利が含まれていません。柔軟性があるため、建物の外壁やレンガ、ブロックの接着剤として使用されます。 |
トラッキング現象 | 長期間放置されたコンセントとプラグの間にほこりが溜まり、それが湿気を帯びることによって漏電すること。発火し火災の原因となることがあります。 |
ドレンホース | エアコン内部の水を外部に出す管。ほこりで詰まり、ホースで排水ができないと、エアコン本体から水が漏れてきます。 |
ネジザウルス | ネジの頭(リセスといい、ねじ山では無い)がつぶれたり、錆びたネジなど、従来引き抜くことができなかったどんなネジでも簡単に掴んで外してしまうペンチのようなもの。メーカーサイトはこちら。作業事例はこちら |
ヒートポンプ | 冷房時は室内、暖房時は室外の熱を汲上げて室温を調整する冷暖房方式のこと。 |
フラップ | エアコンの吹き出し口にあり、風向きを変える部品。ルーバーともいう。 |
フレア加工 | エアコンの室内機と室外機をつなぐ冷媒管接続部分の加工方法。管の先端をラッパ型に広げます。 |
フロンガス | R22冷媒(フロン)ですが、2019年12月末をもって、国内生産が全廃されました。今後の業務用エアコンの冷媒はR22からR32などへ切り替わっています。地球温暖化係数が高いこと、オゾン層の破壊への影響を懸念され、使用が中止となりました。 |
ロスナイ | 換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用(熱回収)しながら換気します。約5~8割の熱エネルギーを回収でき、夏期・冬期の冷暖房負荷を低減し、省エネ換気が可能です。三菱電機製全熱交換機の製品名称。 |
化粧カバー | エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管に取り付けるカバー。なくても問題は無いが、屋外なので配管の劣化を早めてしまう。配管の劣化は機能の低下や故障の原因にもなります。 |
公団吊り | ベランダの天井から専用の金具を使って室外機を吊るす方法です。ベランダが広く使えるのですが、南向きのベランダの直射日光にさらされる場所などは、効率は悪化します。 |
床置き形エアコン | 床に置くだけで、工事の手間が少ないのがメリット。 |
真空引き | 外機、室内機、冷媒管の内部に残った空気を吸い出し、配管内を真空状態にすること。湿気やゴミを取り除きます。取り付け時、エアコンには空気中の湿度の関係で必ず湿気が入ってしまいます。 |
厨房用エアコン | 飲食店の厨房などに設置されます。油汚れに強く、油汚れを洗浄しやすく設計されています。 |
全熱交換機 | 換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用(熱回収)しながら換気します。排気時に室内の熱を回収して、給気してきた空気に戻すことで、換気による温度変化を抑え、省エネ換気が可能です。事例はこちら。 |
天井吊形 | 天井に設置する露出形のエアコンです。 埋込不要なので据付も容易です。 照明などで、天井スペースが限られる部屋にも設置できます。 |
天井埋込形1方向 | 天井に埋め込むタイプのエアコンで、風の吹き出し口が1方向のもの。 |
天井埋込形2方向 | 天井に埋め込むタイプのエアコンで、風の吹き出し口が2方向のもの。 |
天井埋込形4方向 | 天井に埋め込むタイプのエアコンで、風の吹き出し口が4方向のもの。 |
熱交換器 | 熱交換器とは、温かい流体から冷たい流体へ熱を移動させる(熱交換させる)機器です。 冷房時にエアコンは冷媒と呼ばれるガスを使って、室内機の熱交換器で部屋の中の熱を吸収し、室外機の熱換器で大気に熱を放出します。事例はこちら |
馬力 | 1馬力で約2.8kwと換算され、おおよそ8畳分に対応するパワーです。ただし、事務所と飲食店などの店舗では熱源の数(人や料理)でその基準を変える必要があります。 |
背板 | エアコン室内機を壁に取り付けできるようにする金属製の部品。室内機はこの背板に引っ掛けて固定します。 |
配管穴 | 室内と室外機械をつなぐホース類を通すための壁にある内径約70mmの穴。一般的には、冷媒配管・連絡電線・ドレンホースが束になり配管穴から外に出されます。賃貸物件の場合、穴を開ける場合には大家さんとの事前相談をします。 |
壁掛け形 | 壁に付けるタイプで、家庭用エアコンで最も台数が多いタイプです。 | 溶接 | 金属同士をつなぎ合わせる主な方法で、「融接」、「圧接」、「ろう接」の3つに分類されます。事例はこちら |
冷媒ガス | 冷媒とは、熱を移動させるために用いられる物質。室内機と室外機の間を循環して、冷房時には部屋の熱を外に、暖房時には外の熱を部屋の中に移動させています。以前はフロンガスが多く使われていました。 |