家電量販店でエアコンを買うと、設置工事込みの費用が提示されることがあります。確かに安いのですが、安いのには訳があります。手抜とは言いませんが、(そういう人もいます)ベストではありません。

安くできる最大の理由はこれ。 この↓室外機が、その安い手段で設置されたものなのです。

室外機の後ろのホースがぐるぐると巻かれていますね。本来は、余ったホースは無駄が無いように切ります。

経緯はこうです。
エアコン取り付け位置については、エアコン購入時にヒアリングが入ります。1階で地面に置く、マンションのベランダに設置、2階の部屋に本体を設置して、室外機は1階に設置 などなど。よく目にするのが、室外機まで4mまで、などの表記です。

4mに切断されたホースを持って、空調設備工事に出かけます。
設備工事中にホース長さ測定やカットの工程を省くために、予めカットされた部材も持って行きます。安くあげる業者のさらに奥の手もあります。本来はガスが正常に回るように「エア抜き」という作業を行います。これらの作業をしていたら全工程で2時間以上はかかるでしょう。エア抜きを省いてもエアコンは動きますので、省く作業者もいます。エア抜きを怠ると、配管内で結露を起こして水が発生、配管の一カ所に貯ると、配管がさびて穴が開いてしまうことも。

ホースのぐるぐる巻きと、エア抜きを怠った状態を兼ね備えたら、巻かれたホースの下の部分に水が溜まって破損は想像がつきやすいですね。

目先の数千円の安さを取るというのも選択肢であります。が、そのリスクを知った上での選択であるべきです。

エアコン取り付け時の懸念点、室内機と室外機のベストな距離は?も空調設備工事時にかんがえなければいけません。

柳田設備のエアコン美学のコーナーでした。