APF(通年エネルギー消費効率)とは何か
APFは「Annual Performance Factor」の略で、日本語では「通年エネルギー消費効率」といいます。エアコンの省エネ性能を表す公式な指標で、数値が大きいほど少ない電力で効率よく冷暖房できることを意味します。
具体的な計算式は次のとおりです。
APF = 1年間に必要な冷暖房能力の合計(kWh) ÷ 1年間の消費電力量(kWh)
たとえばAPFが6.0なら、1kWhの電力で6kWh分の冷暖房ができるということを意味します。車で例えると「燃費」に相当する数値です。
この数値はJIS規格(JIS C 9612)に基づいて測定されており、東京の気象データを前提にした一定条件のもとで算出されます。そのため同じ基準で比較できる、信頼性の高い指標です。
APFの目安はどのくらい?
エントリーモデル
標準的な性能
2027年基準前後
スタンダード帯
上位・省エネ優秀
電気代の節約大
2027年4月からの新省エネ基準では、たとえば8畳用(冷房能力2.8kW)の壁掛けエアコンはAPF5.8以上が求められます。現在のエントリーモデルの多くはこの水準に達していないため、基準適用後は製造・販売が難しくなると予想されています。
APFを自分で調べる4つの方法
APFを確認する方法はいくつかあります。手元にあるもの・これから購入を検討するものによって、最適な調べ方が変わります。
ラベルが剥がれてしまっている場合は、室内機の側面や背面に製品型番が記載されているので、それをメモしてメーカーの公式サイトで検索できます。
型番は室内機本体の側面・前面パネル内側・説明書の表紙などに記載されています。
メーカー別 APF確認ページ一覧
主要メーカーのAPF・省エネ性能確認ページをまとめました。シリーズ名・愛称も一緒に記載しているので、お使いのエアコンの確認にお役立てください。
daikinaircon.com
製品ページ → 型番 → 「仕様」タブ
mitsubishielectric.co.jp
製品ページ → 型番 → 「仕様」
panasonic.jp/aircon
製品ページ → 型番 → 「仕様」
kadenfan.hitachi.co.jp
製品ページ → 型番 → 「仕様」
general.jp/products/aircon
製品ページ → 型番 → 「仕様」
三菱重工(ビーバーエアコン)は mhi-msc.com、東芝(現:日本キャリア)は aircon.toshiba.co.jp、コロナは corona.co.jp でそれぞれ型番から仕様・APFを確認できます。いずれも製品ページの「仕様」タブにAPFが記載されています。
国のデータベースで横断比較する方法
メーカーを問わず比較したい場合は、経済産業省の省エネ型製品情報サイトが便利です。エアコンのカテゴリで絞り込むと、APF順・メーカー別などで一覧比較できます。
| データベース名 | 運営 | できること |
|---|---|---|
| 省エネ型製品情報サイト | 資源エネルギー庁 | 全メーカー横断でAPF比較・絞り込み |
| 価格.com エアコン一覧 | 価格.com | APF順・価格帯・畳数で絞り込み |
省エネラベルの読み方
家電量販店でエアコンを選ぶとき、室内機に貼られている「統一省エネラベル」を見ることで、購入前にAPFと省エネ基準達成率を一目で確認できます。
ラベルに書いてある3つのポイント
2022年の法改正に伴い、ラベルに表示される省エネ基準の対象年度が「2027年度」に改訂されています。現在店頭に並ぶ製品は2027年基準に対する達成率が表示されているため、以前のラベルより達成率の数字が低く見える場合があります。表示年度を確認してから比較しましょう。
APFを見る際の注意点
APFは便利な指標ですが、正しく使うためにいくつか知っておきたいポイントがあります。
エアコンを選ぶ際、APFは有力な参考指標ですが、それだけで決めないことが重要です。設置環境・使用頻度・部屋の断熱性能・ご予算を総合的に考慮した上で、最適な機種を選ぶことをおすすめします。エアコンメンテナンスの視点でいうと、シンプルな機種の方がエアコンクリーニングのコストが安いことと、シンプルなので壊れにくいというメリットがあります。工事・設置に関することであれば、お気軽にご相談ください。
まとめ ─ APFの調べ方 おさらい
- APFは数値が大きいほど省エネ性能が高く、電気代を抑えやすい
- 2027年からの新基準では、たとえば8畳用でAPF5.8以上が求められる
- 手元のエアコンは室内機の省エネラベルか型番からメーカーサイトで確認できる
- 複数機種を比較したいなら「省エネ型製品情報サイト」(資源エネルギー庁)が便利
- APFは東京の気象条件が前提のため、地域や使用頻度によって実際の電気代は異なる
- APFが高い機種がすべての家庭に最適とは限らない。使用状況との兼ね合いが重要
工事・設置に関するご相談はお気軽に
柳田設備はエアコンの販売は行っておりませんが、取り付け工事や配管工事のご相談を承っております。
「どの機種にすればいいかわからない」といったご相談も、中立な立場でお答えします。
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。各メーカーのURLや仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報は各メーカー公式サイトをご確認ください。